Coi通信 2023年4月 ー約3年ぶりにレンテン族の村へ行ってきたー

2023年4月のCoi通信は久しぶりにレンテン族の村へ行ってきた記録をお届けします。
村へいくのに今回は鉄道を初めて利用してみました。
チケットを予約するのがなかなか争奪戦で
なんと往路チケットが取れたと連絡が来たのは当日の朝2時でした(^^;;
写真はビエンチャン駅。
思ったより長蛇の列ではなかったので、割とスムーズに荷物チェック完了して駅舎内に入れたけど、
駅舎の中には小さなカフェスペースがあるだけで食事ができなかったので、
食べ物は準備しておいた方が良さそう。
今回は2等車だったからかリクライニングシートじゃなかったのがしんどかったのと
時々つまづいたみたいに車両がガタッってなるのがちょっとびっくりで不安になりました。
でも一度は乗車してみたかったので良い記念になりました。
山間を走る田舎の風景を眺めるのも鉄道の旅の醍醐味の一つなのに
昨今ニュースになっている大気汚染が北部はかなり酷くて景色は全く楽しめませんでした。残念。


到着した日の夜、早速ワークショプを開催。
生産管理者であるニュムに裁断サイズと刺繍をする位置を覚えてもらいます。
紙のパターンを用意していったけど自分が覚えやすくわかりやすいように文章でノートに書くのが彼女のやり方。
彼女がメモしたのはこんな感じ。
これまでの経験上実際に一緒にやって覚えてもらうのが早くて良いと私は思っています。
(村に来られない時はVIDEO通話でワークショップするよ)
次に刺繍の柄と位置です。
ある程度のルールを設けましたが
柄や色は彼らのセンスを引き出せるようにしたいので、まずはお任せで進めてもらいながら確認し調整していくことが多いです。

村に来て数日後、ラオス正月(ピーマイ)本番です。
村には仏教信仰であるプーノーイ族も一緒に暮らしているため、
静かだなあと思っていたのも束の間あちこちでパーティーが始まりました。
レンテン族の人はパーティーはしないものの親戚が集まり一緒にご飯食べたり、近くの川へ遊びに行ったりします。
それでもお世話になった家は早朝からゴム収穫の仕事をし、
一息ついたら今度は魚売りをし店番しながら刺繍をして、織物をして染織もして一日中働いていました。
レンテン族の信仰では、この時期にご先祖様や精霊にお供えする色つきのもち米を用意するそうです。
大きな行事というよりは各家庭で作りお供えしたり親戚に配ったりするらしい。
そういえば前に写真が送られてきたことを思い出した(下の写真)
この伝統風習は年に3回行うそうで
意味合いとしては、朝ごはん、昼ごはん、夜ご飯を用意するということみたいです。
4月のラオス正月の時期(朝ごはん)には3色に染めて蒸されたもち米
7月(昼ごはん)はバナナの葉に包んで蒸されるカオトム(ちまきみたいなもの)
12月はレンテンのお正月(夜ごはん)でこの時期もカオトムを作る、と教えてくれました。

一緒に作ろうと言ってくれたけど
私の滞在期間中にはなかなか時間が取れず、また次の機会だねと話していたら
不意打ちにお婆ちゃんが色つきのもち米を持ってやってきた。
これこれ、と言ってみんなでいただきました。
カオトムは、前に撮っていた写真があったので載せますね。
これもほんとさっぱりしてて食べやすくて大好き。

そんなふうに日々を過ごしながら裁断と印つけを無事終わらせ、
先に仕上げてくれた刺繍パーツを持ち帰り
私はこれから製品にするための作業が始まるのでした。



今回の旅の写真、Instagramに随時アップして行く予定なので、ぜひそちらものぞいて見てくださいね。
instagram : madeincoi